湯浅の歴史、伝統、文化、そして知恵が育んだ、世界に誇る醤油と金山寺味噌
今回は「キャンプツーリングに持って行く角長さんの醤油が無い!」という口実で、ぴーきちの大好きな町、和歌山県湯浅町の角長醤油に醤油を買いに行きます。
そして、角長さんと同じ通りにあり、170年の歴史を誇る金山寺味噌の老舗『太田久助吟製』(おおたきゅうすけぎんせい)を紹介させていただきます。
☆今回のルート
大阪から高速道路の近畿道、阪和道を走り有田ICで高速を降り湯浅町へ。金山寺味噌の『太田久助吟製』、醤油の『角長醤油』、そして湯浅町界隈を散策し、ランチは有田市にある『ライスフィールド』で豪快ランチを堪能。その後『有田みかん海道』を走り、海沿いのルートで『雑賀崎アマルフィ』で夕焼けを眺めてミッションは終了となります。
2021年2月7日 朝7時 大阪某所

今回も自動追尾型シマゴンが同行します。
最近のシマゴンは、自動追尾機能に更に磨きがかかり、トイレにまで付いてくる迷惑な精度を誇っているのであります(笑)
それでは和歌山に醤油を買いに行きましょう!

まずは近畿道を走って行きます。
季節は真冬ですが、この日は幾分か寒さは和らいでいました。

しかし、気温が10度を下回ると、やはり長時間走行は寒さで体力は消耗しますね。

近畿道から阪和道を走り、いつもの紀ノ川SAで休憩です。

そして、紀ノ川といえばやはり『コーヒーランド』です。(小ぶりのフランスパンにコーヒー味のクリームをはさんだものらしいw)
いままで何度も『コーヒーランド』を購入しようとしたのですが、1袋にパンが5本も入っており、食べきれない、かさばる、邪魔になる、持って帰れないという様々な問題が発生し、いつも食べれずじまいでした。
しかし今回はシマゴンが「サイドバッグに余裕があるから自分が入れますわ!」と言ってくれたので購入する事に♪
ホットコーヒーを購入し『コーヒーランド』を買いに行くと♪
「ないんか~いっ!」と、いう事で結局今回もお預けとなりました( ;∀;)

「コ~ヒ~ランド~」と、うわ言のように呟き、モヤモヤした気持ちで再び高速を走ります。

有田ICで高速を降り、一般道で湯浅町に向かいます。

古い町並みが残る湯浅町の細い道を走って行きます。

湯浅町界隈には所々に昔の古い建物が普通に立ち並んでいます。

まずは最初の目的地である金山寺味噌の『太田久助吟製』(おおたきゅうすけぎんせい)に到着です。

それでは早速店内へ入ってみましょう。

店内は歴史を感じる古い佇まいですが、古臭さは無く逆に新鮮で綺麗に清掃が行き届いてます。
「こんにちはぁ」と挨拶すると、おかみさんが「いらっしゃいませぇ」と、マスク越しですが何とも優しい笑顔で出迎えていただきました(*^_^*)

テレビの取材でしょうか、有名人の写真が沢山あります。

お目当ての金山寺味噌の他に、お味噌も販売されていました。

店内ではおかみさんが、金山寺味噌をパック詰めされていました。
何とも言えない良い香りがします。
金山寺味噌は米、大豆、麦、生姜、紫蘇、そして瓜や茄子等が入っています。

そして、この金山寺味噌の堪り汁が湯浅の醤油の始まりと、おかみさんが教えてくれました。
ん~まさに醤油のルーツですね。

わーい!味見です(*^_^*)
お!おぉぉぉ~! ス、スゴイですよぉ!この金山寺味噌はぁ!
これは金山寺味噌では無い!というくらいに、今まで食べてきた金山寺味噌は何だったのだ!と思う衝撃的な美味さです!
ぴーきちは、金山寺味噌の独特のクセがあまり好きではなかったのですが、これはとても美味しく本当に別物の印象です。
ぴーきち:お店の裏で熟成されているんですか?
おかみさん:そうですよ。裏に古い蔵があるから、そこで熟成していますよ。見ますか?
ぴーきち:えっ!いいんですかぁ⁉
恐らく、わたくしが写真を撮りまくっていたので、おかみさんが気を遣ってくれたのだと思います(;'∀')

店舗の裏に案内されると、年季の入った大きなレンガ造りの煙突がありました。
近代の機械と融合され、火入れの際はまだま現役のようです。

蔵の中の造りは、高い天井に大きな梁があり当時のままの造りが残っていました。

壁も当時のままの土壁です。湿気の多い日本の気候、風土ではやはり木造、土壁の蔵が発酵食品を造る際にも、非常に適しているのでしょうね。

おかみさんが、蔵の奥の引き戸を開け「ここは昔、水路になっていて物資を運ぶのに利用されていたんですよ」と、説明してくれました。
この水路の先には、同じく170年の歴史を誇る『角長醤油』、そして海につながっているようです。

こちらは、大豆の殻を剥く機械で、今も大事に使用されているそうです。
百年以上も昔に作られた機械が、今も現役とは本当に素晴らしいです。

そして蔵の中にはレンガ造りの部屋があり、この奥に金山寺味噌を熟成させる室(むろ)があります。

"麹蓋"と書かれた麹菌を繁殖させる為の木の箱がありました。

"麹室"と書かれた部屋があり、おかみさんが扉を開け「どうぞ、どうぞぉ~」と、中に案内していただきました。

中央には煉炭があり、室温を一定に保ち金山寺味噌を熟成させます。

そして最も重要なのが、この梁に付着した麹菌です。
以前に、角長醤油さんでもお聞きしたのですが、この室の柱や梁に付着した菌があるからこそ、他では決して真似の出来ない最高の発酵食品が出来るそうです。
これはもう日本の宝です。日本の食文化は本当に素晴らしいと思います。

熟成途中の金山寺味噌を見せていただきました。
プラスチック製の桶に重しを乗せ60日~90日間熟成させます。
以前は、木の桶を使用されていたのですが、湯浅町の桶屋さんが廃業されてしまい現在はプラスチック製の桶を使用されているそうです。
あ~、金山寺味噌の香りがたまら~ん
( ´ ▽ ` )

そして、お店に戻り金山寺味噌を購入させていただきました。
母親の好物なんですよねぇ~ 喜ぶぞぉ~

自家製のお味噌も購入しました。
太田久助吟製さんは、伝統を受け継ぎ今でも昔ながらの製法を守り続けています。
日本の先人たちは、食材の良さを最大限に引き出し、そしてその努力を惜しまず様々な工程を得て、本当に素晴らしい発酵食品を誕生させました。
日本の先人、そして今もその食文化を大切に継承し造り続けて下さる方に、本当に感謝の気持ちで一杯になりました。
太田久助吟製さんのおかみさん。本当にありがとうございました!
楽天で太田久助吟製さんの金山寺味噌が販売されていましたよ!ご興味のある方は、是非チェックしてみて下さいね(^-^)/

本当に素晴らしいお店に出会う事が出来ました!
☆太田久助吟製(おおたきゅうすけげんせい)
営業時間:9:00~18:00
定休日:不定休
電話:0737-62-2623

次は角長さんに醤油を買いにいきます。
角長醤油は太田久助吟製と同じ並びにあり、歩いて1分程です。

すぐに角長さんに到着です(^∇^)

角長醤油さんは、ぴーきちハーレーブログで何度も取り上げさせてもらっているので、詳細は割愛させていただきますね。

おぉ~、今回もありました!濁り醤 匠(にごりびしお たくみ)。
濁り醤は圧搾も過熱もせず、麹が原料を分解してできた汁のみをくみ取った、人の手を加えないまさに自然の醤油です。
匠はさらに3年熟成させた、まさに究極の醤油です!

これはキャンプに丁度いいですねぇ~。小さな小瓶と、これは珍しい醤油がパウダー状になった物がセットになっています。
醤油を無事購入し、これで次回の"鳥づくしキャンプ"も安心です(^ω^ ≡ ^ω^)
アマゾンでも"濁り醤"が販売されているので、興味のある方は是非! "濁り醤 匠"は恐らく現地でしか手に入らないと思いますので、是非醤油の故郷"湯浅町"に足を運んでいただければと思います\(^o^)/

湯浅の古い町並みを、ぐるりと散歩します。

大八車に角長醤油が積まれています。当時はこれを引きながら湯浅の町を闊歩(かっぽ)していたんでしょうか(゚∀゚)

麹屋と書かれた大きな看板がありました。
かつては醸造に用いる麹の販売店でしたが、現在は資料館になっているようです。
この日は残念ながら閉まっていました。

やはり湯浅はとても風情があり、ノスタルジックな気分に浸れますね。

こちらは角長さんの裏手です。何とも味のある蔵は当時のままと思われます。

この前を流れる水路を利用して物資を運搬していたんでしょうね。
そして湯浅に訪れたら、お決まりのコースに。

湯浅町界隈から少し離れた所にある湯浅醤油さんへ。

醤油ソフトを忘れるわけには行きませんね。

追い醤油でいただきます。この甘じょっぱさとプリンのカラメルソースのような風味がクセになるんですよねぇ。
ぴーきち:しかし、醤油という調味料は何にでも合うよなぁ~。肉類、魚介類、そして野菜に関しては漬物なんて最強の組合せやし、スウィーツまで醤油との相性が良いとなると、世界最強の調味料ではないかと思うんだがね~。
シマゴン:確かにそうやなぁ~。ハンバーグ、チャーハン、サンドイッチとかなぁ~。
ぴーきち:いや...ゴメン...サンドイッチはないわぁ~。サンドイッチは違うわぁ~。
シマゴン:え⁉ 違う⁉ あの醤油の濃厚な風味と、サンドイッチのふっくら むにゃっとした食感とのハーモニー♬(笑)
ぴーきち:ホンマにゴメン。チミ(君)のそのハーモニーは不協和音やわ(笑)
シマゴン:あ~腹減ったわぁ~
ぴーきち:マ、マジっすか(笑)
次は有田町にある"ライスフィールド"さんで昼食をとりに行きたいと思います。
今回はここまでとします。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!<(_ _)>
【2021年2月7日】
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☆旅で使用した機材
●単焦点レンズ
非常に明るいレンズで背景のボケもしっかり出て、優しくふんわりとした写真になりますよ。
●オリンパス ミラーレス一眼 OM-D E-M10 MarkⅢ
ぴーきちの相棒OM-D E-M10 MarkⅢ。軽量コンパクトでツーリングには持ってこいです。コスパも良いので是非チェックしてみて下さい。
●GoProHERO8
走行中の動画と静止画を高画質で撮影できます。
●GoProHERO9こちらは最新版のゴープロのHERO9
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